怖いのは転倒だけじゃない!除雪時のケガにご用心
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ここ最近、凍結路面での転倒による捻挫・打撲の患者さんが急増していますが、
連日の除雪によるケガも侮れません。
ぎっくり腰・腱鞘炎でお困りの方が例年この時期に増える傾向にあります。
だから危ない。本当は怖い除雪の話
実は除雪作業はケガをしやすい条件が揃っています。
さて、ケガをしやすい条件と聞いてどんなものが思い浮かびますか?
スポーツをする時に注意することを挙げると想像しやすいかもしれませんね。
ウォームアップなしでいきなり始める
除雪とは反復動作を延々繰り替えす力仕事です。
本来であれば、入念にウォームアップをしてから行うべきなのです。
でも、スポーツをする時と違って、除雪の前にしっかりと体をほぐして…という人は殆どいないでしょう。
体が十分に温まって関節可動域や筋肉の柔軟性が得られた状態で行わないと、肩や肘、腰、膝などに負荷がかかりやすくなります。
関節や筋肉の動きが十分でない状態で始めてしまうと、頭の中で描いている動きと実際の体の状態にズレが生じ、力加減や繰り返される強いストレスなどによってケガを誘発しやすくなります。
体が冷え切った状態で行う
気温が低いと体はどうしても熱を外に逃さないように縮めてしまいますが、これによって関節や筋肉なども動きにくくなってしまいます。
加えて、冷えて柔軟性の乏しい筋繊維は傷付きやすく炎症や断裂の原因になります。
意外と汗をかく!脱水症状の危険性も
豪雪時期は地域によっては、マイナス20度以下を記録するところもあります。
除雪はそうした寒さの中でも、続けるとたくさん汗をかく作業です。
大量の発汗で体内の水分が失われると筋肉がつりやすくなったり切れやすくなったりします。
こまめに水分補給をした方が良いのですが、除雪の最中に飲み物を摂ることって少ないですよね…。
脱水症状はケガだけでなく脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因にもなりますので、軽く考えてはいけません!
除雪に伴うケガはこんな風に防ごう!
上に書いたことを踏まえると、どうすればケガが防げるかがだんだん見えてきましたね。
ではここでいったん整理してみましょう。
除雪前に!ちょっとひと手間、ストレッチ
除雪前は入念にストレッチをして身体の筋肉をほぐすことが重要です。
1分でもいいので、手や足の筋を伸ばす、手首や足首を回す、前屈と後屈をするなどをしっかりと行いましょう。
除雪に適した服装で冷えを防ぐ
除雪に適した服装は、上下ともに雪がしみにくい防水加工がほどこされた素材を選ぶことが重要です。
除雪は体力を消耗する作業なので上着は汗が外に逃げやすい素材、下着は水分を吸収しやすいものが適しています。
防寒策としてヒートテックなどの保温下着を着用すると、汗が外に逃げないために逆に身体が冷えてしまうので、注意が必要です。
長靴は滑り止め用の裏の溝が深いものを選ぶと、より滑りにくくなり転倒防止につながります。
休憩を取りつつ、こまめな水分補給を
除雪中は適度に休憩を取り、こまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
もし、除雪中に体調に異変が起きたら脱水症状の可能性があります。
そのような場合は、無理をせずに除雪作業を中断して身体を休ませることも大事です。
道具の選び方、体の使い方も大切
除雪のための道具は、体力の消耗を軽減するために材質がプラスチックやアルミなどでつくられ軽量化が図られています。
スノースコップやスノーダンプは大きさが様々ありますので、自分の筋力や体格を考慮して選びましょう。
また、「腰だけ」「腕だけ」など体の一部分に負担が集中しないように、体全体を使った雪かきを心がけてください。
しかし、ここまで万全の態勢で除雪に挑んだとしても、体を傷めてしまうことがあります。
そんな時は我慢せずに琴似中央接骨院へご来院ください。
ケガの治療と併せて痛くなった原因の特定から、今後の予防策、家でのセルフケア方法までしっかりお伝え致します。
「痛みが消えたから、ハイ終わり」では、何度も同じようなケガを繰り返す可能性も…!
ケガをした後に治療するのは当たり前。
そこで終わりにせず、ケガをしにくい体づくりまで一緒に取り組んでいきましょう。
次回は実際に除雪でどんなケガをしたか、どんな風に治療したかをレポート致します!!
03/05/2022