マスク常用で口呼吸の人急増 !「隠れ酸欠」にご注意
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最近、様々な要因で息の通り道が変わり、呼吸が浅くなっている患者さんが急増しています。
今回は浅い呼吸が体にもたらす悪影響についてお話ししたいと思います。
呼吸が浅い状態って?
私たちは、主にろっ骨の間の筋肉や横隔膜(メインの呼吸筋)を動かして空気を吸ったり吐いたりして呼吸しています。それと同時に、首やお腹にある複数の筋肉(サブの呼吸筋)が呼吸の手助けをしています。
浅い呼吸とは、メインの呼吸筋の動きが悪くなり、サブの呼吸筋が代わりに頑張って動いている状態なのです。そのため十分な酸素を肺に届けることができず、血液中の酸素が不足してしまいます。
なぜ呼吸が浅くなるの?
前傾姿勢
パソコンやスマホの長時間使用で前傾姿勢が続き、胸やお腹が圧迫されて横隔膜の動きが悪くなり呼吸が浅くなります。
自律神経の乱れ
ストレスや疲れなどで自律神経が乱れると、呼吸が浅く、早くなります。
口呼吸
マスクをしていると呼吸が苦しいため、より多くの酸素を取り入れようとして無意識のうちに口呼吸になってしまいます。
口呼吸は鼻呼吸に比べて深い呼吸にはなりにくいのです。マスクの常用化でここ最近特に口呼吸の人が急増しているようです。
では、呼吸が浅いとどのようなことが起こるのでしょう?
浅い呼吸が体に与える悪影響
呼吸が浅いと、十分な酸素や栄養が細胞に運ばれなくなります。
すると脳や内臓、筋肉など、体のさまざまな機能が低下して次のような症状が現れます。
- 代謝が落ちる
- 疲れやすくなる
- 肩こりや腰痛、むくみが起こる
- 免疫力が下がる
- 集中力が低下する
などなど・・・数え上げればキリがないほど浅い呼吸が体に及ぼす悪影響は甚大なのです。
さて、それではどうすれば良質な呼吸へと改善することができるのでしょうか?
浅い呼吸の改善法
質のいい呼吸のために、次のことを心掛けましょう。
鼻呼吸を意識しましょう
鼻呼吸は一度の呼吸で取り込める酸素量が口呼吸より多いので、効率よく全身に栄養を行き渡らせることができます。
また、鼻はフィルター効果や保温・保湿機能が備わったいわば天然の「高機能マスク」です。鼻呼吸をすることで感染症を予防することができます。
他にもいびきの軽減やむし歯・口臭予防などの効果があり、いい事づくめです。
お腹周りを鍛えましょう
お腹周りの筋トレや腹式呼吸をすることで、横隔膜の動きを改善することができます。
猫背にならないよう正しい姿勢を心がけましょう
リモートワークの導入により、自宅でパソコンを使う機会が増えた方も多いかと思います。
机や椅子の高さはご自身に合っていますか?
腕や足の位置、モニターからの距離なども見直して、姿勢が悪くならないよう気をつけましょう。
また、30分〜1時間おきに席を立って歩き回ったりストレッチしたりして、筋肉が固まってしまうのを防ぎましょう。
鼻呼吸・筋トレ・正しい姿勢
以上の事を意識的に行えば、質のいい呼吸へと改善されて行くはずです。
それでも良くならない場合は、琴似中央接骨院へご来院ください。
来院されるまでご自身の呼吸が浅くなっていることに気づかない「隠れ酸欠」の患者さんは大勢いらっしゃいます。
私たちはその原因をしっかり見極め、お悩みの症状を根本的に改善していきます!
次回は【理想的なデスク環境】についてご紹介したいと思います♪