膝痛
- 症状別治療方法
膝の痛みは太ももの筋力の低下や、骨盤・背骨の歪みが原因です。膝の荷重バランスが崩れることにより、膝の関節にダメージが加わり、擦れて炎症が起こり痛みだします。
スポーツをせず膝が痛む方はほとんどこのパターンになります。
症状
- 半数以上の方が、軽く膝が腫れたり、熱をもっていますので、左右を軽く触れて下さい。温度差がわかります。
- 関節に水が溜まっている方もおられます。膝が炎症を起こし、骨の滑膜からたくさんの関節液が作られ、それを吸収する能力を超えるために、水が溜まります。膝の水自体は悪いものではなく、体を治す反応です。炎症が治まれば自然に吸収されます。
- 膝を屈伸すると、ゴツゴツやゴキゴキといった音がする。変形が徐々に進行していますし、膝がキチンと伸びますか?
- 膝がうまく曲がらなかったり、O脚になっている。進行の度合いは強いので、治療が必要です。そして、重要なことですが「変形」=「痛み」ではありません。変形自体は治りませんが、痛みは治りますのでご安心ください。
原因
- 普段の動きより多くの負担が膝にかかったから
- 筋肉が衰えたため、膝に余計な負担がかかったから
- 間違った歩行や運動など、知らないうちに無理がかかっている
- 体の歪みで年齢とともに膝が弱っているうえに、何らかの力が膝にかかり、小さな怪我を繰り返し、炎症や痛みが出る
3つの治療時期
急性期
急性期は膝が熱をもって腫れていますので、アイシングと膝を安静に保つ治療を行います。超音波治療や包帯で圧迫固定をしたりする事で、腫れと痛みを取り除きます。
慢性期
炎症を戻さないように注意しながら、少しずつ動かしていきます。ほぐし治療で膝周りの筋肉の堅い部分を和らげていきます。
リハビリ期
歩く距離を伸ばしたり、膝のエクササイズを積極的に行います。関節の動く範囲を正常に戻す治療も行います。
当院で行う治療
このように、膝の炎症や痛みを治療すると同時に、骨盤や背骨の歪みを取り除く治療を行い、膝にかかる負担のバランスを調整していきます。
変形は治りませんが、膝の痛みのほとんどは保存療法で大幅に改善しますので、ご安心ください。
痛んだときの処置が悪かったり、大きな傷害を受けた場合や水腫の量が多い・損傷が大きく出血し、血腫などが関節に溜まってしまった場合は、それだけ大きく変形が進み、治療期間が長くなります。
アドバイス
膝の痛みは身体から負担がかかっている状態を教えてくれるサインです。
その状態で無理をしてしまうと、更に負担が掛かり膝に水が溜まる状態になってしまいます。少しでも身体からのサインがあれば、傷口が広がる前に、出来るだけ早く膝へのストレスを減らすことをオススメします。1度膝に水が溜まる状態になってしまった方は、一時的に水が引いても、また負担がかかると再発しやすくなります。
そのために負担を減らす工夫がどうしても必要になります。例で言うと、調子が良くてもサポーターを着けたり、運動後に膝のアイシングを継続するなどの予防策が必要になります。