琴似中央接骨院の吉田です。
前回に引き続き巻き爪について今日もお話します。
ところで、皆さん巻き爪の原因について説明できますか?
巻き爪の主な原因は
●間違った爪切り
●指への過剰な力
●指に力がかからない
の3つになります。これから1つずつ解説していきますね。
まず1つ目の間違った爪切り。これについては前回の記事でも説明しましたね。
間違った爪切りで最も多いのは深爪です。深爪をしていると、足の指に力が加わった際に、爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がります。その結果、爪はまっすぐに伸びることができずに、厚みが増したり、両端が巻いたりしてくるのです。

2つ目の指への過剰な力。これは「外反母趾がある場合」や「足の形に合わない靴を履いている場合」に起こります。
歩行時、地面からの力が親指に加わるだけでなく、人差し指によって上からも押されるなど、足の指に過剰な力が加わるため、親指の爪がまっすぐ伸びることができず、巻き爪になります。一方、膝が内側に入って歩く癖がある人も、親指に横から過剰な力が加わるため、これも巻き爪につながってしまうのです。

3つ目の「指に力がかからない」とは、「足の指に力を入れずにぺたぺたと歩く癖がある人」や、「寝たきりの人」など、親指に体重がかからない状態が長く続くことです。
本来、爪は丸まっていく性質があります。通常は歩行時に地面からの力が加わることで、爪は平らになりますが、力が加わらない状態が続くと、爪はどんどん巻いていってしまうのです。つま先を外側に向けて歩く癖がある人も、足の指をしっかり地面につけないために、爪への力が十分に加わらず、爪が巻いてしまうことがあります。

つまりこんな人が巻き爪になりやすいのです。
爪を短く切りすぎている人
指を圧迫する窮屈な靴を履いている人
靴が大きすぎて足が靴の中で動き、歩くたびに爪がぶつかっている人
足のアーチが崩れ外反母趾になっている人
足のアーチが崩れ浮き指になっている人
足が外側を向く歩き方や、ぺたぺた歩きが癖になっている人
寝たきりなどで歩く時間が極端に少ない人
原因が見えてきたのではないでしょうか?

該当する人も必要以上に恐れる必要はありません。原因が分かれば対策が立てられます。
×間違った爪切り→〇正しい爪切りをする(少し長めのスクエアオフ)
×指への過剰な力→〇足に合った靴を履く・外反母趾など足底アーチの崩れを治療する
×指に力がかからない→〇正しい歩き方を習得する
爪の切り方や靴の選び方は勿論のこと、足底アーチが正しく機能していることや、歩き方を改善することが大切だというのが一目瞭然ですね。
巻き爪に悩んでいる方は、まず自分でできる「爪を正しく切る」「足に合った靴を選ぶ」ということにすぐ取り掛かってください。
そして早急に対策が必要な足底アーチや歩き方については、自己流での改善が難しいので私たちにご相談ください。
今日何度も登場したワード「足底アーチ」ってそもそも何?どういう働きで、崩れると何が悪いの?歩き方が悪いと何か不都合があるの?というお話はまた別の機会にお話しします!